❤ mama-papa’s diary ❤   気になる子どもの気になるしぐさ    

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立派に社会で活躍する大人を育てる脳育て

脳科学者の 成田奈緒子 先生の言葉を引用させて頂きます。

脳育には、守られるべき順番とバランスがあるようです(図1)

 

最初にきちんと育てられるべき脳は

寝ること、起きること

 

そして食べる事と体をうまく動かすことを司る「からだの脳」

(主に大脳辺縁系視床視床下部、中脳、橋、延髄などを指す)

 

この脳は 寝る・起きる・食事をする

体を動かす・喜怒哀楽を表現します。

 

これが

第一番目に起こる脳と体の発達。

 

この脳は

生命維持装置の役割を果たし

 

大体生後5年くらいをかけて育っていくようです。

 

次に1歳ごろからは

「お利口さんの脳」(主に大脳新皮質を指す)の育ちが始まります。(図1)

 

この脳は

言語や微細運動、そして思考などを司ります。

 

この脳は 特に小中学校での学習を中心として

大体18歳くらいまでの時間をかけて育ち

 

進化が進んだ動物ほど大きく機能も高度化していて

人間を動物から区別するには大切な脳とされています

(図1)

つまり 発達の順番は決まっていて

からだの脳 から育つこと

 

二階建ての家を建てることをイメージするとよくわかります。(図2)

 

例えてて言うなら

順番を無視する脳育ては

 

二階建ての家を建てるのに

二階から先に作っていくようなもので

 

結果として

バランスが悪く長持ちしない脳が育つことになり

 

このような順番を崩した脳育てが時折

「こころの脳」の問題を引き起こします。

(図2)

人間の脳では

だいたい10歳を過ぎたころから

 

「からだの脳」「お利口さんの脳」つなぐことで

「こころの脳」が育ちます。

 

二階建ての家で言えば階段です。(図1、2参照)

 

「からだの脳」で起こった喜怒哀楽の情動は

そのまま行動に反映されると

 

人間社会ではうまくいかないことも起こります。

 

そこで

起こった情動を「からだの脳」から

 

「お利口さんの脳」の一部分である前頭葉につないで

状況判断や記憶を使って論理的に思考をした上で

 

自分が取るべき最良の行動や言動を選びます

 

たとえば

書類の不備を上司に怒られて怒り(情動)が起こったとしても

 

それがそのまま上司を殴る行動にはつながりません

 

一旦怒りを前頭葉に繋いで

上司との関係や自分の社内での立場を考慮に入れ

 

「どうしたらこの場面を回避できるか」を思考した上で

「申し訳ありません。書類をすぐ書き直します」という言動が出てきます

 

大人になり社会に出るためには必須の脳機能と言えます。

 

これが 「からだの脳」「お利口さんの脳」

順番に作られたのちにやっと出来上がります。

 

そう考えると

立派に社会で活躍する大人を育て上げるためには

 

乳幼児期から脳育ての順番を守ることが重要であり

その中でも特に大切なのは

 

土台である「からだの脳」育てである

ということがわかります。